[PR] プレゼント しゃばなしゅば書房1号: やつあたり俳句入門 (文春新書)

2008年07月24日

やつあたり俳句入門 (文春新書)






やつあたり俳句入門 (文春新書)
柄谷行人→夏目漱石→正岡子規→写生、というわけで俳句について勉強したくなった。
入門書としてはこの本は面白かった。
著者の主観が入りまくりな所がいい。
しかし、現代俳句が低迷していることは、他の芸術と同様であった。
もう一冊、現在読書中の『世界俳句入門』の「世界俳句」という言葉がやけにすがすがしいので、もしかして俳句はイカしてるんじゃないか?と思ったが、甘かった。
現代詩と同様、戦後処理がうまくいかず、そのまま数十年が無為に経過してしまった感。
この本ではじめて知ったのだが、俳句には季語はなくてもいいらしい。
無季俳句と有季俳句という分類があって、そもそも子規の弟子である高浜虚子が、俳句の世界を結社として閉鎖し、家元制度を敷いて独占化したことが低迷へのはじまりだったそうな。
で、その虚子が提唱していたのが、俳句は有季でなければならないというもの。
日本の俳句の世界では長らく雑誌「ホトトギス」のそういった主張が力を持っていたということだ。
この本は、江戸時代の松尾芭蕉から始まって、子規、虚子、誓子、秋桜子、草田男などなど〜、大戦中の新興俳句運動に至るまでの俳句の歴史を概略し、批判を加えている。
そしてその後をつなぐのが、「世界俳句」なのだと思う。
「世界俳句」という言葉は、なんだか「世界柔道」とか「世界水泳」を連想させ、すがすがしい感じでいい。
俳句を英語フランス語やドイツ語などに翻訳して楽しむのだ。もちろん、各国に俳句の愛好家がいて、それぞれ世界最小の詩の世界を楽しんでいる。
そこで紹介されていた大好きな現代俳句を最後に記す。
「鉄を食う、鉄バクテリア、鉄の中」
胃の弱い俺には、なんとも力強くうらやましい句です。


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posted by コーヒー at 13:30| Comment(0) | TrackBack(0) | 俳句 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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